よその発表会を聴きに行く(2015)
2015年 12月 13日
今年はフルートの先生とも合同主催
前半はソロで、後半はヴィオラとヴァイオリンは先生と、フルートは生徒さん同士でデュエット
こぢんまりとした素敵な会場で行われる少人数で行われた、ちょっとした演奏会と言える位内容の濃い発表会だった
ヴィオラの生徒さん達は長く続けていらっしゃる方が多いし、上手な方ばかりなのでソロの曲は2年前よりもマニア度がアップした感じ
先生とのデュエットも難しい曲が多くて、先生は大変だろうなあ、なんて思っていたら、やはり最後のご挨拶で「発表会を始めた頃のデュエットはチィチィパッパでよかったけれど(笑)、もう最近は大変」とおっしゃっていた
とはいえ、これは自分の生徒さん達が確実に腕を上げていっている何よりの証拠なのだから、嬉しい悲鳴というか先生冥利につきるのだろうなあ
2年前も感じたのだけれど、皆さん、とても深い音を出される
演奏する立ち姿が美しく、楽器を弾くという行為にとても意識的で、しかもボウイングがとても綺麗
オケの方に訊いた所、やはり「身体の使い方」というのが先生のこだわりのポイントだそうで、「先生についた頃はしばらくレッスンはボウイングだけだったの〜」
で、そういったレッスンを厭わなかった人だけが残っているから必然的にみなさん身体の使い方が上手なのだ
なるほど
それからもう一つ印象的だったのがフルートの先生の言葉
自分が弾きたい音楽を作り出すために必要なのがテクニック(演奏技術)
テクニカルな事を身に付ける事だけを追求しても、表現したいものが無かったら意味がない・・・という意味の言葉
「こういう音を出したい、ではどうすればいいか」という事を考えながら先生に教わらないと確かに意味は無いかもね・・・
(このフルートの先生、かなり若い方だと思うのだけどとても面白い方だと思う)
この発表会は川本さんのリサイタルの翌日で、二日連続でヴィオラばっかり聴いていた事になる
色々楽しく、刺激をとても受けた
「勉強になった」って言葉、何だかありきたりで平べったい言葉なのだけど、これしか思い浮かばない
上手になりたいなあ、と心から思ったヴィオラまみれの二日間だった