8月1日(月)Quartet Explloce CD発売記念ツアー
2016年 08月 04日
毎年恒例の「シャコンヌ」で幕開けした今年の演奏会で、予想を遥かに越えた彼らの進化/変化を目撃することになる
CDのジャケット写真と同じ黒いスーツ/黒いシャツでオシャレに決めて登場した彼らの第一声
4本のチェロが一斉に鳴る、その音量の迫力というよりも「凄み」に打ちのめされる
プログラムに「演奏するたびに感じ方や音楽的な捉え方などが変化します」「僕たちの“今”のシャコンヌをお楽しみ下さい」とあったのだけど、本当に毎年毎年「新しい顔」を見せて(聴かせて)くれる
そしてその「新しい顔」が前の年よりも確実に進化している
このシャコンヌ以外はすべて「新曲」という意欲的なプログラムといい、彼らの気合い、というか挑戦する姿勢に敬意を払わずにはいられない、そんな演奏だった
チェロカルテット用の曲は少ない、という事なので、当然「編曲」された曲ばかりなのだけど、今回の演奏会は特に「編曲の妙」を強く感じた
特に今年のメインであるベートーヴェンのピアノソナタ「月光」
「ああ、弦で演奏されてもいいね」とか「いいけど、やっぱりピアノの曲だよね」とかそんな感想は全然思いつきもしない
「最初から弦の曲なんじゃないの?」と思わせる編曲の完成度とアンサンブルの精度の高さ
2楽章なんて「実は弦楽四重奏の◯番をチェロ4本で弾きました」と言われたら素直に信じる人が絶対いると思う(笑)
個人的には3楽章、私もゴリゴリ刻んでみたい〜!!!!
(チェロは弾けないけど)
残念ながら来年の公演は無いとのことですが、再来年は予定している・・・とのこと
きっともっともっと進化/変化するはず
そんな彼らの演奏をリアルタイムで聴ける事をとても幸せに思う
♪ Quartet Explloce〜響炎する4本のチェロ〜 CD発売記念ツアー♪
J.S.バッハ:無伴奏パルティータ 第2番 BMV.1004より「シャコンヌ」
S.ラフマニノフ(小林幸太郎 編曲):ヴォカリーズ
L.v.ベートーヴェン(小林幸太郎 編曲):ピアノソナタ第14番「月光」
G.カサド(小林幸太郎編曲):親愛なる言葉
L.バーンスタイン(小林幸太郎 編曲):ウエスト・サイド物語 メドレー
H.M.ロドリゲス(小林幸太郎 編曲):ラ・クンパルシータ
A.ピアソラ(小林幸太郎 編曲):オブリビオン(忘却)
鮫
アンコール
アザラシヴィリ:無言歌
玉置浩二:ワインレッドの心
会場で販売されたCD、完売だったそうで
もちろん、購入しましたとも!
サインも貰いましたとも!
はじめまして!
来年はメンバーの市氏と森山氏がドイツに留学されるのでツアーは無いのですが、再来年のこの時期にはツアーの予定があるそうですので、是非行かれてみて下さい!
CDも素晴らしかったのですが、やはり「生」の魅力は一見(一聴)の価値があります