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大人になってから始めました

昨年の夏の話ではあるけれど
とあるプロのヴィオリストに紹介された時の事
自己紹介で「(ヴァイオリンやヴィオラを)大人になってから始めたのでなかなか〜云々」と言ったところ、彼女はにっこりと笑って「私もヴィオラを大人になってから始めました」




ヴィオラという楽器は確かに大人になってから始める事が多い楽器なのだけど、ここではそれは脇に置いておいて
とにかく、その時私は彼女の言葉に込められた「ヴィオラという楽器を自分が選び取った事」に対する自負というか誇りに圧倒された

大人になってから新しく何かを始める時、資格取得とかではない、いわゆる「趣味」しかも全く実用性が無い事を始める時って、意外と周囲からやる気を削がれる事を言われる事が多いような気がする(言う側は別に悪意がある訳ではないから話はややこしい)
今さら、とか何になるの?とかね(特に弦楽器!?)
で、そんな外野がこちらに何をしてくれる訳ではないからそんな声は無視してしまうとしても、やはり自分の中で言い訳と言うか変な予防線を張ってしまう
子供の頃からやっていた訳ではないのだし
音大を受ける訳ではないのだし
プロになる訳ではないのだし
時間が無いから練習できないし
上手にならなくてもしょうがない・・・
下手の横好きだよね〜
学生オケやってた訳じゃないし・・・
などなどなど・・・
「ヴァイオリンされてるんですか?」と訊かれても「大人になってから始めたので全然上手くないんですよ〜」
割と普通にこう言ってしまうし
(弾け、とか言われる事は無いし、謙遜(?)する必要なんて何処にも無い場合がほとんどなのに)
そんな変な「予防線」を張る根性(笑)を見透かされたような小さなショック
どうしてそんな風に変な遠慮をするの?と問われたような感じ

そうなのだ、忘れがちになるのだけど自分が選んで始めた事なのだ
自分で好きで続けてきた事なのだ
別に卑屈になる必要なんて何処にも無いのに
どこにも、誰にも遠慮をする必要無いのに
どうして「大人になってから始めました、楽しいです」と素直に堂々と言わなかったのだろう?
それ以来、この半年程折りに触れつらつらとそんな事を考えていた

考えたからと言って要は「考え方の問題」だから答えはないのだけど
ただこれだけは言えるかな?と思う
「大人になってから始めました、面白いです、楽しいです」
これから誰かに訊かれる事があったら胸を張ってそう言おう
わざわざ自分から後ろ向きな考え方や発言をする必要な無いのだから
で、こんな感じでヴァイオリンを習い始めて18年目、ヴィオラを弾き始めて10年目の春が始まります
こんなにもずっと続いているのもすごい事なのかもしれないけれど、ヴァイオリンを選び取って始めた17年前の私を誉めてもいいかもしれない(笑)
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by tamagoneko | 2015-02-13 00:13 | 楽器とその周辺 | Comments(0)

ヴァイオリンのレッスン記録など


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