先生はお見通し
2017年 05月 20日
ふと見ると三脚にビデオがセットされていてご自分のレッスンを録画されている
私は威張れた話ではないけれど、レッスンを録音/録画しても記録した事自体に満足して絶対に聞き返さない事に自信があるので、レッスンの音声記録を残して活用ができる人を尊敬してしまう
ゆったりとした曲をレッスンしていたのだけど、途中から私が入室したから緊張したのか、ゆったりとしたテンポで演奏しているのになんだかあわててせわしない印象
一通り最後まで弾き終わって先生が一言
「何小節も先のポジション移動に気を取られ過ぎて、『今、この瞬間に出すべき音』に注意が向いていないですよ」
先の事を気にし過ぎて・・・というのは私も思い当たる事がある!
何小節もの休みとか何小節も同じ音を刻み続けるとか、伸ばし続ける時っていわゆる「数えられなくなる」状態に陥る事が多い
カウントの単位が分からなくなる(いち、とお、にい、とお、と数えていたか、いち、に、さん、し、と数えていたか)とか、3以上数えたら分からなくなる(おい)という事が原因である事が多いのだけど、私の場合、「(例)8小節休み、休みの6小節目からチェロが♪〜と入る・・・、あれ?今何小節目?」と慌ててしまって現時点を見失って数え損ねる、という事が多々ある
そっか、先の事を気にし過ぎなのか
で、今現在を疎かにしている・・・
耳が痛いわ
「今現在を疎かにしている演奏」といえば、いわゆる「発表会あるある」の「音を外した事をずっと引きずってその後がぐだぐだ」というものその範疇か?
出した音は取り返せないのだから、外した事をぐずぐず気にしてもどうしようもないのだ
その間も音楽は流れ続けているのだから「今現在出すべき音」に集中すべきなのだ
まあ、そうは言ってもね〜
先の事の気にし過ぎも過ぎた事を気にし過ぎも「今現在」を疎かにしている事には変わりがない、というのはちょっとした発見だわ(ちょっと大袈裟)
「今現在」じゃない事を気にし過ぎる(または心配し過ぎる)傾向というのは演奏だけでなく、普段の生活(性格?)にも表れるのだけど、そう言えば先生が以前、とっても怖い事をおっしゃっていた事を思い出す
子供の生徒さんは演奏やレッスンの受け方等はそのままその子の性格や性質を反映しているし、わざわざ確認しなくても学校のお勉強がどれくらいできるかだいたい予想が付くそうだ
(お勉強云々は割とよく聞く話だと思う)
で、大人の生徒さんの場合
レッスンの受け方や気にするポイントでその人がそれまでの人生で何に重きを置いていたかが何となく分かるし、普段の印象と演奏の印象が違う場合は演奏の方がその人の本質に近いそうで・・・
ああ、そういえばとっても物静かな女性がびっくりする程大きな音で大胆な演奏をしたり、「しっかり者」で通っている方がそ意外にそっかしい演奏をしたり、チャラチャラした一見、イマドキのにーちゃんがとっても甘くて優しい音を出したりするのを聴いて、本人(や家族)に訊いたら、演奏の方が本人の性格に近いってみんな言っていたなあ
神経質そうな人が音の処理が雑だったりするのだけど、やはり「大雑把な性格だから普段はもの凄く気をつけている」と言っていた
大人になるとそれなりに社会化するから対外的に「見せたい自分」を表現出来るのだけど、演奏には本質が現れるのね・・・
そうか・・・
なんか恥ずかしいなあ(笑)
そんな話を以前したなあ、なんて思いつつ少しでも「まともな演奏」が出来るようになりたい・・・と思う今日この頃
まずはちゃんと「今この瞬間」を大事にしよう・・・
何かを調べていてこちらのブログに行き当たり、過去の記事含めて大変楽しく読ませて頂きました。
tamagonekoさんはヴァイオリンもヴィオラも、音楽と楽器が心底お好きなんですね。私もこれから、10年、20年と続けられると良いなと憧れを感じました。
ちなみに楽器の演奏に本人の性格が出るという話、大人の場合に外見的印象と演奏とにギャップがあるというのはとても面白いですね。確かに演奏には本人の性質が色濃く出るとは思ってましたが、改めて考えるとなるほどなぁと。
初めまして
ようこそいらっしゃいました^^
大人になってからヴァイオリンを始められて3ヶ月くらいですか?
私のその頃は「少しずつ出来る事が増えて楽しいけれど、ちょっと大変?」と思ったものでしたが、ZIEQさまは今どんな感じでしょうか?
これから先、いろいろな出会いが待っています
ヴァイオリンライフを末永く楽しく一緒に送っていきましょう♪
演奏に性格が出るという話ですが、どうしても演奏する事に集中してしまうのでうっかり「素」が出てしまうようです^^;
他の生徒さん達とそんなにしょっちゅう顔を合わせるわけではないのですが、一緒に過ごす時間の短さの割にみんな仲がいいのは演奏で「素」をさらしてるからかもしれません・・・
3月下旬からはじめたので、いままさに丁度2ヶ月を超えたところですね。
最初に感じたのは「こりゃ確かに初心者泣かせというか、ハードルの高い楽器だというのは本当だなぁ・・・」ということ。笑
昔ピアノを習っていたので鍵盤楽器との差に驚きつつ、でもその違いがまた逆に面白いというか。
いまは第1ポジション(1~3指)でやっとA線とE線の移弦に慣れてきたところですが、とにかくのめり込んでます。笑
地道に気長に?頑張ります~
ヴァイオリンに限らず弦楽器一般、初心者泣かせですが、初心者じゃなくても泣き続ける(!)オソロシイ楽器です(笑)
たとえ入り口が入り易い楽器でも結局奥が深いのですが、一筋縄ではいかない所が音楽の面白さなのだなあ、と最近よく思います
簡単にできちゃう事ってつまらないでしょ?(笑)
気長に楽しく、ですね^^